2010年3月12日金曜日

サッカーの話:バルセロナについて

スペインリーグのバルセロナは世界有数の強豪として知られている。先月のNumberというスポーツ雑誌を読んで知ったのだが、バルセロナの選手は一試合当たりのパスを受ける数とランニングの距離の比が他のチームと比べて圧倒的に少ないそうだ。これは、選手がとても効率よく走り、パスを受けていることを示している。それゆえに相手よりもスタミナを消費しないし、ボール支配率が高くなり、チャンスも多くなり、守備に回る時間も少なくなる。さらに、そのNumberの記事には続きがあり、サッカーでは常識なのだろうが、バルセロナの選手はボール保持者が常に2つ以上のパスコースを見つけられるように3人の選手が三角形を作ってパスをつないでいる。ただ、これ自体は他のチームでも変わらないセオリーなのだそうだ。バルセロナの場合、あえて相手がカバーしているエリアに飛び込んで三角形を作り、そこでパスを回しているために相手のマークがずれ、ゴール前でフリーになる選手が出てくるらしい。このようなことがわかったのも選手の走行距離や走った位置のデータ解析からだそうだ。バルセロナがなぜ強いかということについて、素人目には選手が良いとか戦術が優れているからとか色々と類推してしまう。憶測や類推ではなくデータに基づいて現象を説明したこの記事は素晴らしいと思った。

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