2011年11月15日火曜日

曝露中の感情の変化と持続

Emotional variability and sustained arousal during exposure 2011 Journal of Behavior Therapy and Experimental Psychiatry

恐怖症や不安に体する伝統的な曝露療法は恐怖反応の減少を学習の指標として用いていた。しかし、近年の動物モデルでは曝露の際の恐怖反応の持続と上昇は長期的に良好な予後を予測しうると示唆されている。曝露中の覚醒の持続を59人のスピーチ恐怖のアナログサンプルを対照に検討した。被験者は、曝露の際にさらに恐怖刺激を加えられる場合と加えられない場合の曝露療法に振り分けられた。群を分けることによって曝露の1週間後の結果は予測されなかった。どのような変数が予後を予測するかについての回帰分析からは、曝露中の覚醒の持続と主観的恐怖反応は、人口統計学的指標と曝露前の恐怖の程度を調整することで、フォローアップにおける恐怖の低下を予測した。追加された恐怖刺激は予測された効果を生じさせることに失敗した。しかし、何人かの被験者は曝露中の覚醒が持続され、それが良好な予後と関連することが示された。曝露中の覚醒の持続と恐怖反応の変化は、曝露における恐怖の順化よりもより良い予測因子であることが示唆された。

スピーチ恐怖ではなく、単純に疼痛等による恐怖条件付けの消去のための曝露ではどうか?社会的な刺激は複雑な処理を経るので、追加された恐怖刺激にたいする反応はスピーチ恐怖の被験者と行っても個人差がありそうである。伝統的なemotional processing thepryに従えば、この研究のように曝露中の恐怖や覚醒の程度は曝露の効果と関連するだろう。しかし、もう少し単純な恐怖条件付けで再検討する方が良いように思う。

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