2012年7月11日水曜日

科学文献の検索:量的、質的レビューにおける示唆

Searching the scientific literature: implication for quantitative and qualitative reviews. 2012 Clinical Psychology Review
文献のレビューは研究の過程において不可欠なステップであり、全ての実証論文とレビュー論文に含まれているものである。電子データベースはこのような文献を集めるために広く用いられている。しかし、いくつかの要因は関連した文献が検索される範囲に影響を及ぼすことがあり、それは将来の研究や結論にも影響する。今回の研究は検索方略を計画する時に考慮すべき要因を示すためにあるひな形を用いて2つのアーカイブにおける検索方略によって得られた論文を検証した。特に論文の検索は、PsychINFOとPubMedにおいて双極性障害とADHDという障害を2つのひな形としてこれらの診断分類に関するレビュー論文に焦点を当てて行われた。論文は内容の関連性や特徴によってコーディングした。2つの検索エンジンからは全体的にも2つの障害によっても関連論文の割合が大きく異なっていた。関連論文において検索エンジン間のキーワードの違いが同定された。これらの結果に基いてレビュー論文のために文献を収集する際には複数の検索エンジンと構文と特定のエンジンの適正に応じた方略を用いることが推奨される。メタ分析と系統的レビューにおいては著者はレビューのために異なるアーカイブやソースの範囲を報告することを考慮した方が良いだろう。

検索エンジンごとに結果がかなり違うことは経験的には分かっていたが、データで示されると説得力がある。検索分野によってもかなり変わりそうだが。

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