2012年7月27日金曜日

不安障害と大うつ病性障害の自動性

Automaticirt in Anxiety Disorders and Major Depressive Disorder 2012 Clinical Psychology Review

本論文では不安障害とうつ病の自動的な認知過程の性質を検討した。自動性を統合された構成概念としてよりも、我々は自動性を4つの理論的に独立した特徴として議論した社会認知理論(Bargh 1994)に追随することにした。4つの特徴とは無意識(意識外の情動刺激の処理)、効率性(最小の注意資源による情動の処理)、無意図(情動処理において目的が必要とされない)、制御不可(情動刺激の処理の回避、変化、根絶する能力の制限) である。我々の文献のレビューではほとんどの不安障害は制御困難、無意識、無意図の脅威刺激バイアスの特徴がみられた。対照的に、うつ病はネガティブな情報処理の制御困難によってほとんど類型化されることが示唆された。不安障害とうつ病においては効率性に関して結論を下すだけの十分な根拠はないが、どちらも効率性によっては特徴づけられないことが示唆されている。これらの知見の臨床的、理論的示唆は将来の研究によって議論されるだろう。特に、より直接的に自動性の異なる特徴を表すパラダイムが、情動の制御障害における自動的処理の重要性を包括的かつ体系的な理解を得るために必要とされていることは明白である。

メタアナリシスでもしているのかと思ったがそうではなく、文献レビューだった。しかし、両者ともに情動の制御困難が共通しており、 自分の研究の方向性と一致する。認知の変容は認知の内容ではなく、アプローチの仕方を変えることが大事だと思う。

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