2012年11月19日月曜日

感情を言葉にする:曝露療法に対する言語の寄与

多くの研究が情動にラベル付けすること、感情を言葉にすることが認知的再評価や気ぞらしのような情動制御方略の形式で情動を下降制御するために有用であることを明らかにしている。我々はこの基礎研究の知見を、クモ恐怖の曝露場面という実際の臨床場面に適用した.群間比較デザインを用いて、我々は曝露中の恐怖刺激に対する情動のラベル付け、認知的再評価、気ぞらし 、曝露のみの効果を比較した。1週間後のポストテストは異なるクモの刺激を違う文脈で呈示した。情動のラベル付けの群はSCRの減少が他の群と比較してみられ、気ぞらしよりも接近行動が見られた。しかし、主観的な恐怖は他の群と比較して異なることは無かった.加えて、曝露に置ける恐怖や不安の使用頻度は恐怖反応の低減と関連していた.よって、驚くべきことに情動のラベル付けは臨床の文脈においても情動の制御の助けとなるであろうことが示された.

情動のラベル付けによるSCRの低減が大きすぎる気がするが。とはいえ、CBTの効果は認知的再評価のような複雑な要素だけではなく、セルフモニタリングや面接を通してネガティブ情動を言語化するというごくシンプルな要素もあるということか。情動を言語化するというプロセスが情動記憶をどのように変容させるのか解明されると良いと思う.

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